2008.11.21

自分の名前を好きになるということ

笑顔で働く技術のスマイルワークスの
ムラタぐです。

誰でも再現可能な技術としての
「チームワーク」を改善する
チームワークエンジニアの仕事をしております。

先日、TEAM YONEZAWAの2回目のセッションに行ってきました。
前回から2週間が経ちましたが
子ども達の成長ぶりにびっくり!

練習も笑顔でチャレンジ&サンキューしているようでした。
前回教えた話し方も上手になっていました。

TEAM YONEZAWAは、
元デ杯選手で、
今や日本のエースになった錦織圭選手をジュニア期に育てた米沢徹コーチが、
将来日本のテニス界を背負ってたつ才能あふれる子ども達を
心血を注いで少数精鋭で徹底的に育てる超エリート少年少女テニス軍団です。

私は心とコミュケーションを指導するコーチの役割を、
米沢コーチからリクエストされています。

今回は、自分に敬意をもち感謝して生きる自信をもつために
「自分の名前を好きになる」というワークを行いました。

まず紙に大きく自分の名前を書きます。
その文字を見ながら、自分が自分の名付け親だとしたら
どんな気持ちをこめてその名前をつけるかを
超ポジティブに考えます。

名前の由来は両親に聴くのが一番ですが
たまにがっかりするような答えが返ってくることがあります。

「『タッチ』が好きだったから
 お前は、達也!妹は南!」
とか・・・・。

しかし、親がなんと言おうと、
その漢字がその人に当てられたのは運命です。

その運命を超ポジティブに自分で解釈するのです。

たとえば私。
小学生のころ、
「やーい!祐造!悪いことしたら先生にユウゾウ!」などと
からかわれるのが嫌で、祐造という名前の由来を両親に聞いてみました。

私:「ねーねー、なんで僕は祐造なの?」

母:「33画で画数がいいからよ」

(ちょっと拍子抜けして)
私:「えー他には理由ないの?」

母:「うーん 実は、母さんは、ユウゾウっていう響きはあまり好きじゃなかったけど
この名前が最高だ!と名前の先生に言われたのよ」

というありがたいようなちょっとショキンぐな残念な返事。

それからは、なんとなく
私はあまり自分の名前が好きになれずにいました。

しかし、転機が訪れました。

高校時代のある日、国語の時間に
「祐」という字には、「天祐」と言われるように
たすけ、しあわせという意味があることを知りました。

「そうか!僕はたすけとしあわせを造る人なんだ!」

と感動していっぺんに自分の名前が好きになりました。
そして、そういう人間になりたいと心から思うことができました。

自分の名前が好きになるととてもいいことがあります。
だから、名前に込められた意味が好きになると
人は自分の人生に誇りをもちます。

一生のうちで一番多く使う単語は自分の名前です。
人は、ほぼ毎日自分の名前を書いたり言ったりします。
その度に自分の人生の意味を無意識に再確認します。

人は名前の通りの人生を歩みます。
そういう人間になりたいと無意識で日々努力して
そういう人間になっていくと思うのです。

竜馬という人物は、竜となり馬となって天地を駆け抜け
明治維新をなしとげました。

耕(こう)という私の名前の友人は、大地を耕すように
コツコツと筋肉を鍛える男で、とても努力家です。

「名は体をあらわす」なので
人間は名前のとおりになるのです。

さて、TEAM YONEZAWAの話。

徹(とおる)コーチの名前は、
「人を育てる」という字が名前の中に入っています。
しかも徹底的に。
この仕事は天職なんですね、ととても嬉しそうでした。

天才テニス少女の絵理ちゃんは、
理という字が難しい!私の名前はあまり意味がわからないから
今まであまり好きじゃなかったとも言っていました。

私は、絵理ちゃんに
「『思考は現実化する』っていう言葉があるのを知ってる?
絵理ちゃんは、ウィンブルドンで優勝してカップにキスするっていう
夢を「絵」のように描いて、その夢を実現する道筋を「理」性で考えて
実現するように、っていう意味じゃない?」
と伝えました。

絵理ちゃんは、ニッコリと嬉しそうな顔をしてくれて

「うわー。どうもありがとうございます。
 なんか自分の名前がとっても好きになりました。」

と答えてくれました。こちらこそどうもありがとう。

そしたら絵理ちゃんのお母さんの智子さんが

「今度からそういう風に絵理の名前を人に説明します!
私は「日」々「子」を「知」るの智子です!」

と嬉しそうに話してくれました。

名前って運命ですね。

晴(はる)という名前の超天才テニス少年が
とても晴れやかな素敵な笑顔で元気よく発表してくれました。

「僕の名前は、晴です。雨じゃなくて晴れだから
いつも元気でニコニコするようにっていう意味だと思います。」

絶対そういう意味だよ!
名前どおりのいい笑顔に育ったね!とみんなで誉めました。

晴という字には 「圭」という字と「明日」という字が入っています。
晴くんをはじめ、TEAM YONEZAWAの子ども達は
みんな「明日」の錦織「圭」なのでした。

心をこめてありがとう。
今日も笑顔で働こう。
今日も皆様に感謝。